想言

想ったことを想ったままに。

おばちゃんの絶対的安心感

 どこでも食堂に行くと思い出すおばちゃんがいます。

 

 北海道に旅行で行った際、とある大通り沿いの食堂に入りました。

夕飯時でしたからほぼ満席といった混み具合で、白いバンダナに白い割烹着姿のおばちゃんたちが慌ただしくお惣菜作りに励んでおられました。

そこは先にお会計を済ませてから食べるといったセルフサービスの食堂で、僕と友人も各々好きなものを頼みました。

僕は運転免許を持っていませんから、友人がずっと運転をしてくれていたので、「ここは感謝の意を込めて奢らせて」と申し出ました。

すると、友人はお惣菜を6品ほど頼んでいました。

「若い子はたくさん食べていいねぇ」とレジのおばちゃんが微笑んでいました。

「奢ってくれるなんて言うから、な」なんて友人に肩を叩かれながらお会計を済ませて、その日の旅程を振り返りつつ美味しくご飯をいただきました。

 

 そして帰り際、「ごちそうさまでした」とお店を出て行こうとしたところ、お会計を担当してくれたおばちゃんが笑顔で手を振ってくれていました。

思わず僕たちも「おいしかったです」と手を振り返してお店を後にしました。

 

 ご飯もそうですけれど、おばちゃんのあの笑顔とお見送りの仕方でそれ以上にエネルギーを頂戴した気がしました。

それだけで人に笑顔を届けられるあのおばちゃんの姿は今でもしっかりと一枚の写真として頭に残っています。

カメラで撮ったものよりも何よりも大切な一枚になりました。

僕も誰かの一枚になれたら、なんて思わせてくれる一枚です。